スポーツとサプリメントの有効利用について

                         厚生労働省所管 輸入食品衛生管理者    

                             ユーマックス 代表取締役       湯谷 睦

 

食べないと筋が壊れてしまいます。


炭水化物はとても大切なエネルギー源です。炭水化物は脂肪を燃やすための燃焼促進剤でもあり、脳、神経系を働かせる貴重な栄養素でもあります。しかし、この大切な炭水化物は体内に一定量以上は蓄えることができません。余った炭水化物は脂肪に変わって貯蔵されるのです。炭水化物と脂肪の貯蔵量の違いは、中程度の運動をして、同じように消費した場合、炭水化物は1.5時間分、脂肪は7.4日分と実に120分の1しか炭水化物は脂肪に比べて貯蔵出来なと報告されています。その貴重な炭水化物が枯渇すると、重大な支障が次々に起こってきます。だから身体はそうならないように、防御反応を起こします。この時、真っ先に分解されるのが筋のたんぱく質です。炭水化物を補給せずに運動をすることは、筋肉を燃料として食いつぶしていくことに等しいのです。せっかく身につけた大切な筋を痛めたり、失ったりすることになるのです。またこれは更に肝臓にも過度の負担をかけることになります。筋のたんぱく質には窒素が含まれており、筋が燃やされると、その燃えカスとして人体に有害な窒素化合物がたくさん発生します。これをろ過し、外に排出するため腎臓に多大な負担がかかります。山から帰ってくると数日間手足がむくんでいることがありますが、これは腎臓が疲労して、水分の排出機能が弱まっている可能性が考えられます。

 

何を食べたらいいのでしょうか?


食物栄養素炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5種類に大別されます。長時間の活動では全ての栄養素が重要ですが、短時間の場合は炭水化物が一番重要になります。ご飯、餅、麺類、パンなどのでんぷん質と砂糖、飴、チョコレート、キャラメル、ビスケットなどの糖分があります。しかし、糖分の甘味に飽きてしまったり、口にしたくない時は気軽に補給できる高純度のビーポーレン(ミツバチ花粉)がお勧めです。そして、筋肉を守るためと失われた筋肉のたんぱく質を補給するためにもアミノ酸の補給が絶対必要です。特に体内で作ることの出来ない必須アミノ酸8種含め18種アミノ酸をバランスよくとることが大切です。

 

体調をくずしやすいのが現代の環境です。


最近ではビタミン、ミネラルが話題になり、その重要性がクローズアップされてきています。身体の動く仕組みはよく自動車に例えられます。エネルギー源がガソリンか食物の違いだけであり、あとの化学反応は全く同じです。そして、その潤滑剤的な働きをするのがこのビタミン、ミネラルです。しかしながら、現代の食生活はこのビタミン、ミネラルをバランスよくとることが困難になってきています。というのは、現在日本人が口にしている食べ物には加工食品が非常に多くなっているからです。食中毒防止のために塩素水やオゾンなどで洗浄し、その結果、水に溶けやすいビタミンB群やCなどかなり失われてしまいます。国産の野菜にしても促成栽培のため栄養素が少なかったり、長い流通経路でビタミンCが酸化してしまうという問題もあります。ビタミン、ミネラルの効用は高血圧の防止、発ガン性物質の防止、丈夫な骨つくり、大気汚染、オゾンからの害の防止、脳、神経機能への役割、内臓機能の強化等数え上げたらきりがありません。それだけにビタミン、ミネラル不足はとても怖いのです。ましてや、長時間にわたる運動の場合にはビタミン、ミネラル類がどうしても不足しがちです。こんな時にビタミン、ミネラルがバランスよく配合された総合ビタミン、ミネラル剤がお勧めです。

 

膝関節痛に要注意です。


身体的トラブルは歳のせいで起こるわけではなく、運動の頻度が多い人ほどトラブル発生率が低いと報告されています。しかし、その一方運動の頻度が多くても発生率が低くならないトラブルがあります。膝関節痛です。日頃のトレーニングも大切です。しかし、骨の中のカルシウムは割と出し入れが頻繁に行われ、摂取量が不足すると骨のカルシウムが流出してしまい、弱い骨の状態になってしまいます。こういう時が怖いのです。強い骨を作るためにはカルシウム、リン、ビタミンD, ビタミンKの摂取が大切です。そして、運動中、転倒事故を防いだり、楽な歩行を行なうためには、膝関節のケアがポイントになります。足腰がしっかりしていることが安全のスポーツの基本です。グルコサミン膝軟骨の構成物質であり、関節部に重要な役割をもつ物質です。欧米においては、膝関節ケアのサプリメントとして、最も注目されているのがこのグルコサミンです。

 

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